土曜日のネコブログファンの皆さん

申し訳ありませんが
ラグビーワールドカップ開催中は
土曜日は「ラグビーブログ」に
させていただきます

ネコブログは
ラグビーワールドカップ終了後の
11/9に再開予定ですので
ネコには興味があっても
ラグビーには興味がない方は
また11/9からお楽しみください!

謝るネコのイラスト
でも巷では
ラグビーが大ブームになりつつありますから
ここでコアな(?)ラグビーネタを仕入れるのも
奇特かもしれませんよ?(苦笑)


さて 
9/22にアイルランド vs スコットランド戦
横浜の日産スタジアムで見て
アイルランズコールの大合唱に
感動してきましたが

アイルランズコールを大合唱するアイルランドサポーター

選手入場のときアイルランド側には
オレンジ 白 グリーンの3色の国旗だけでなく
黄色に赤のクロスの旗も 
掲げられていました

黄色に赤のクロスの旗

初めて見る旗だったので 何の旗かわかりません

ちょうど後ろの席にグリーン軍団がいたので
「あの黄色いのは何の旗?」と聞いたら
「北アイルランド地方の旗だよ」
と教えてくれました

アイルランドは4つの地方に別れ
それぞれが独自の旗を持っていますが

アイルランドの4つの地方とそれぞれの旗

この黄色に赤十字の旗は
北部でイングランドに属する
Ulster地方の旗でした

黄色に赤十字のUlster地方の旗

なるほどです

そして ちょうど今週のニューズウイークに
「ラグビーが統合するアイルランド」
という記事が出ていて
そのあたりの事情が詳しく書かれていました

試合開始前に斉唱される
「アイルランズコール」は
アイルランドの正式な国歌ではなく
諸般の事情により
新たに作られたラグビー応援歌であることを
既にご紹介しました

そもそもイングランドは
独立していたアイルランドを併合したわけで

イングランドとアイルランドの関係を示す年表

その過程には
かつて紹介したメアリー・スチュワートの話も
絡んできますが

エリザベスとメアリー・スチュワートの肖像画

いずれにせよ 
当時のアイルランドの人たちは
侵攻してきたイングランドに対して
嫌悪に近い感情を持っていたそうです

しかも
イングランドは プロテスタントのイギリス国教会
アイルランドは カトリック
と 両者の関係には宗教も絡むので余計に厄介です


アイルランドにおけるカトリック プロテスタント信者の分布図

哀しいことに 古今東西
宗教間の対立は激しくなりがちですが
北アイルランドとアイルランドの闘争も
過激なものになってしまいました 

IRAの爆弾テロとか すごかったですからね

IRAの爆弾テロの様子


ということで
イングランドが持ち込んだラグビーに対しては
植民地支配の象徴ととらえ
怒りと恨みを持って接していたそうで

ラグビーよりも 
ゲーリックフットボールが盛んでした

ゲーリックフットボールの試合の様子

ゲーリックフットボールは
楕円でなく円形の球を蹴ったり手で持って走ったりして
最後には球を蹴って
相手のゴールポストの上を通過させて得点する
オーストラリアンフットボールに近い球技で
アイルランドの国民的スポーツと言われています

ゲーリックフットボールの試合の様子

書き手がダブリンに行ったときも
たまたまゲーリックフットボールの決勝戦があって
街中がものすごい盛り上がりで 
びっくりしましたが

そういう理由で
ゲーリックフットボールが盛んなのですね

納得です


しかし ラグビーは
そんなアイルランドの人たちをも虜にしました

ちょうど中流層が急成長していたこともあり
南部アイルランドの中流層の間でラグビーが盛んになり
1922年にアイルランドがイングランドから独立する前に
アイルランドラグビー協会(IRFU)ができました

アイルランドラグビー協会(IRFU)の旗

そして
イングランドの一部の北アイルランドと
島の南部のアイルランド共和国の間に国境線ができても

北アイルランドとアイルランド共和国の国境線を示す地図

IRFUはひとつのアイルランドチームを維持しました

「アイルランド代表のグリーンのジャージを着たら
 全ての違いは脇に置かれる」

「ラグビーの試合がある土曜日の午後には
 アイルランドはひとつの国になり
 人々はそのことに大きな誇りを感じている」

そうです

ひとつのアイルランドチームをアピールするポスター

ちなみに ちょっと現実的な理由もあって
もともとアイルランドラグビーの選手層は薄いため
北アイルランドとアイルランド共和国の
ふたつのチームを作ったら
戦力が大巾にダウンしてしまうので
ひとつのアイルランドチームを維持せざるを得なかった
というのです

なるほど
背に腹は代えられない面もあったのですね(笑)

ということで
アイルランドの黄色い旗の理由が 
よくわかりました


英連邦の盟主であるイングランドで
発祥したラグビーが
スコットランド アイルランド ウエールズに
伝わり受け入れられる事情は
各国でそれぞれ異なり複雑ですが
興味深くて面白いです!

イングランド スコットランド アイルランド ウエールズの位置関係を示す地図


さて 今日の午後には
そのアイルランドとジャパンの試合があります

アイルランドとジャパンの試合の宣伝ポスター

ちなみに 
今回のアイルランドチームは
31人中5人が北アイルランド出身者だそうです

で 非国民の書き手は(苦笑)
最低限 7点差以内負けのポイント1を
ゲットして欲しいと願っています!

ジャパンはFBに
書き手がご贔屓の山中選手が先発出場です!

ロシア戦で活躍する山中選手

ロシア戦では後半から途中出場して
安定したロングキックや鋭い突破を見せていたので
次は先発ありかなと思っていました

頑張って欲しいです!

アイルランドは 
SOセクストンがリザーブメンバーにも
入らないようで
うーん ちょっと舐められている?(苦笑)



で 追加でラグビー関連の
“どうでもいい”ネタですが(笑)

アイルランド戦のとき
隣に座ったオーストラリア人のおばさまが
「どうしてアイルランドの試合なのに ギネスがないの?」
と言われていました

ギネスビールの広告

ハイ 書き手も同意します!

ギネスは 
アイルランドの国民飲料ですからね(笑)

ギネスビールのラグビーをモチーフにした広告

「ハイネケンが
 大会のビックスポンサーだから仕方ないね」
と笑い合いましたが

ハイネケンの大会のスポンサー広告
ハイネケンの大会のスポンサー広告

ハイネケン 

普段はあまり飲むことがないのですが
試合中は我慢していたので(笑)
家に帰ってからコンビニで買って来て飲んだら
軽くて爽やかでびっくりしました!

ワールドカップデザインのハイネケンの缶ビール

最近は 濃厚で味が複雑な
エールやクラフトビールを飲むことが多いので
余計にハイネケンを
“軽く”感じるのかもしれません

あれなら 外国人サポーターたちが
試合前後にひとりで5~6杯以上飲むのは
理解できると 左利きは思うのでした(笑)

で 今日のアイルランド戦のお供は
ハイネケンにするか ギネスにするか 
悩むところです

あ 家でのTV観戦だから 両方とも楽しめばいいか!

ハイネケンとギネスの写真

やっぱり 先にハイネケン 次にギネスの順番かな?(笑)
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