ダブリンからギネスがなくなった夜
もう1ヶ月ほど前のことになりますが 3月17日は アイルランドにキリスト教を伝導した 聖パトリックを祝う日で アイルランドでは 国を挙げてのお祭り騒ぎの日でした そんな日に行われたのが ラグビー Six nations の最終節の イングランド vs アイルランド戦 イングランドが 3連覇をかけて挑んだ今年のSix nationsでしたが なんと3戦目でスコットランドに敗れ さらに翌週は フランスにも敗れてしまいます 一方 昨年のSix nationsの最終戦で イングランドの19連勝を止めた アイルランドが順調に勝ち星を重ね 最終節を待たずに優勝を決めていました ちなみに オールブラックスの19連勝を止めたのも アイルランドでした アイルランド 侮れません そんなアイルランドは 全勝のグランドスラムを目指して イングランドの本拠地である ラグビーの聖地トゥイッケナムに乗り込みました そして なんと 聖パトリックの夜に 24-15でイングランドを倒して グランドスラムを達成! アイルランドカラーの グリーンのジャージの選手たちは 喜びを爆発させていました! きっとアイルランドの首都ダブリンでは 街のパブから ギネスがなくなったことでしょう(笑) この試合 アイルランドのしぶとさと イングランドのもろさが目立ちました アイルランドの攻めには 派手さはないのですが ボールを手にすると 着実につないで攻撃のフェーズを重ねていきます 絶対にボールを失わず 最後はしっかりとトライに結びつける そして 防御も固くて 相手の連続攻撃を許さない 一方のイングランドは おそらく個々のタレントや層の厚さでは アイルランドを上回るのでしょうが 要所での反則が目立ちます 攻め込んでのラックでの ノットリリースザボール(ボールを離さない)とか ゴールラインを背にした守りでの 危険なハイタックル(首に手をかける)とか 自分たちの実力を上手く発揮できず 反則で自滅していく感じでした 終わってみれば 3連敗で なんと想定外の5位の沈んでしまい 試合終了後 イングランドの選手たちは さすがに落胆していましたね 一方 昨年に続きイングランドを撃破し グランドスラムを成し遂げた アイルランドのヘッドコーチ ジョー・シュミットさんは 記者会見で 驕り高ぶるわけでもなく 淡々と勝利の弁を語っていました シュミットさん 実はニュージーランドのご出身で 来年のワールドカップ後には アイルランドを離れてNZの戻る予定とか エデイさんと並んで その手腕が大きく注目されています ということで ミーハーな書き手は 早速ネット販売で見つけた アイルランド優勝記念Tシャツを 買ってしまいましたよ!(苦笑) 来年のワールドカップでは 日本チームはこのアイルランドと 予選リーグで戦わなければなりません なかなかの強敵 どう対処するのでしょうか? ということで 来年の日本開催ワールドカップまで そろそろ1年となりましたが 個人的には やはりNZのオールブラックスを応援です! Six nationsは存分に楽しめて 昨年 日本相手にふがいない試合をしたフランスが イングランドを破って見事に復活しましたし なかなか面白かったのですが やはり北半球のラグビーには オールブラックスが見せるような ワクワクするような美しい連続した流れがない セットプレーを中心にして ガツガツと体であたっていく武骨な感じで 華麗な連続攻撃を目にすることは 滅多にありません そこが どうも物足りない、、、 ということで はたして来年のワールドカップは どうなるのでしょう? エデイさん率いるイングランドも しっかり軌道修正して巻き返してくるのか? 今から楽しみです!
高橋医院