ニューロマーケティング の話を続けます

広告や商品を見たときのヒトの脳の働きを fMRIやSSTで検討した結果
意外なことがいろいろと判明してきました

例えば タバコのパッケージに書かれている
「健康のため 吸いすぎに注意しましょう」
という警告メッツセージ

buyolo11

アンケートでは 被験者の8割があのメッセージを見て

「たばこを吸いたくなくなる」と回答したそうです

えっ 警告を見て 逆にタバコが吸いたくなるの?

ちょっとびっくりしましたが
それを裏付けることが 科学的に証明されました

fMRIで脳の中をのぞいてみると
多くの被験者で 警告メッセージが強い表現であればあるほど
渇望を司る領域(側坐核)の活性が強まっていました

つまり 無意識下では
多くの人たちが あのメッセージを見てタバコを吸いたいと思っていた!

全然 警告になっていません!

いやー 無意識って 恐ろしいですね!

他にも面白いことがあります

広告にセックスアピールを織り交ぜて 下衆心を刺激して商品を買わせよう

と目論む企業は多いのですが(ひっかかっていませんか?:笑)

buyolo12

セックスアピールが入った広告を見たとき 入っていない広告に比べ

見た人の商品やブランドに対する記憶の度合いが
なんと低下してしまう!

広告を見た人が セックスアピールばかりに気を取られてしまい
見たあとに 何の広告だったか憶えていない そうで

なんだか 笑えますね!

ちょっと 耳が痛くなるデータもありました

何本かのワインが その値段とともに提示された場合

高いワインを見たときに 脳の中の心地よさを感じる領域が活性化します

つまり 値段の高さが喜びを増している

buyolo13

買い物を楽しいと感じるのは たくさん支払ったからだ

と どなたかが ヒトの心の本質を見抜いて言われたそうです(苦笑)

広告では 恐怖を上手く利用すると良い

という話もありました

恐怖を感じる内容が広告に入っていると
見た人は嫌悪感を持ちますが

しかし 同時にとても大きいインパクトを与える

情動と それに関連する記憶を司る大脳辺縁系の扁桃体が活性化されます

buyolo14

そして ヒトは恐怖を感じると 対応策として安定を求め
快楽を感じるドパミンを 脳の中に放出するようになる

ドパミンが高まると ものが欲しくなる

今のままではいけない と恐怖を感じさせ
この商品を買わないと何かを逃すことになる
と思わせる

ホントかな?

さんざんアホと揶揄されたブッシュ息子大統領が
9・11のとき マスコミからのインタビューで

「不安定な生活のなかで アメリカ国民は社会にどう貢献できるか?」
と聞かれ

即座に「買い物」と答えたそうで

バカなブッシュ息子も マーケッテイングの心得は知っていたのかもと
業界では言い伝えられているそうです(笑)

buyolo16

でも この恐怖の使い方は なんだか隠し味のようですね

隠し味といえば サブリミナル

映像の一部に ヒトが気づかないような商品の映像を入れたり
主人公に 広告したい商品をさりげなく使わせたりすることによって
見る人の潜在意識に働きかける 有名な広告方法ですが

このサブリミナル広告の有効性は 脳科学的にも証明されたそうです

buyolo15

ただし 直接的な商品のロゴの画像を入れてもダメで

いちばん効果的なのは
ストーリー展開で重要な役割を果たすモノ という形で商品を見せること
だそうです

ヒトは そうした状況以外で登場してきたブランドは忘れてしまうそうで

しかも興味深いことに
記憶に残るブランドはライバルブランドの記憶を弱めさせる効果もあるそうです

いやー マーケッテイングの手法は奥が深いけれど

ニューロマーケティングの検討で明らかになった
広告や商品を見たときのヒトの無意識な反応も 意外で面白い!

もう少し この話題を続けます

 

高橋医院