ニューロマーケティング の話を続けます

広告や商品を見たときの
ヒトの脳の働きを 
fMRIやSSTで検討した結果
意外なことがいろいろと判明してきました

例えば 
タバコのパッケージに書かれている
「健康のため 吸いすぎに注意しましょう」
という警告メッツセージ

タバコのパッケージに書かれている警告メッツセージ

アンケートでは 
被験者の8割があのメッセージを見て
「たばこを吸いたくなくなる」
と回答したそうです

えっ 警告を見て 
逆にタバコが吸いたくなるの?

ちょっとびっくりしましたが
それを裏付けることが 
科学的に証明されました

fMRIで脳の中をのぞいてみると
多くの被験者で 
警告メッセージが強い表現であればあるほど
渇望を司る領域(側坐核)の活性が
強まっていました

つまり 無意識下では
多くの人たちが 
あのメッセージを見て
タバコを吸いたいと思っていた!

全然 警告になっていません!

いやー 無意識って 
恐ろしいですね!

他にも面白いことがあります

広告にセックスアピールを織り交ぜて 
下衆心を刺激して商品を買わせよう

と目論む企業は多いのですが
(ひっかかっていませんか?:笑)

セックスアピールを織り交ぜた広告に見入る人たちの姿

セックスアピールが入った広告を見たとき 
入っていない広告に比べ

見た人の
商品やブランドに対する記憶の度合いが
なんと低下してしまう!

広告を見た人が 
セックスアピールばかりに気を取られてしまい
見たあとに何の広告だったか憶えていない 
そうで

なんだか 笑えますね!

ちょっと耳が痛くなるデータもありました

何本かのワインが 
その値段とともに提示された場合

高いワインを見たときに 
脳の中の心地よさを感じる領域が活性化します

つまり 値段の高さが喜びを増している

高いワインのボトルの写真

買い物を楽しいと感じるのは 
たくさん支払ったからだ

と どなたかが 
ヒトの心の本質を見抜いて言われたそうです(苦笑)

広告では 
恐怖を上手く利用すると良い

という話もありました

恐怖を感じる内容が広告に入っていると
見た人は嫌悪感を持ちますが

しかし同時に

とても大きいインパクトを与える情動と 
それに関連する記憶を司る大脳辺縁系の扁桃体が
活性化されます

恐怖を感じる内容の広告に反応する人の姿

そして ヒトは恐怖を感じると 
対応策として安定を求め
快楽を感じるドパミンを 
脳の中に放出するようになる

ドパミンが高まると ものが欲しくなる

今のままではいけない 
と恐怖を感じさせ
この商品を買わないと何かを逃すことになる
と思わせる

ホントかな?

さんざんアホと揶揄されたブッシュ息子大統領が
9・11のとき 
マスコミからのインタビューで
「不安定な生活のなかで 
 アメリカ国民は社会にどう貢献できるか?」
と聞かれ

即座に「買い物」と答えたそうで

バカなブッシュ息子も 
マーケッテイングの心得は知っていたのかもと
業界では言い伝えられているそうです(笑)

演説するブッシュ

でも この恐怖の使い方は 
なんだか隠し味のようですね

隠し味といえば サブリミナル

映像の一部に 
ヒトが気づかないような商品の映像を入れたり
主人公に 
広告したい商品をさりげなく使わせたりすることによって
見る人の潜在意識に働きかける 
有名な広告方法ですが

このサブリミナル広告の有効性は 
脳科学的にも証明されたそうです

サブリミナル広告について説明した図

ただし 
直接的な商品のロゴの画像を入れてもダメで

いちばん効果的なのは
ストーリー展開で重要な役割を果たすモノ 
という形で商品を見せること
だそうです

ヒトは 
そうした状況以外で登場してきたブランドは
忘れてしまうそうで

しかも興味深いことに
記憶に残るブランドは
ライバルブランドの記憶を弱めさせる効果も
あるそうです

いやー マーケッテイングの手法は
奥が深いけれど

ニューロマーケティングの検討で明らかになった
広告や商品を見たときのヒトの無意識な反応も 
意外で面白い!

もう少し この話題を続けます



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